2009.04.06.MON
巣鴨とげぬき地蔵商店街が好きなもんで本日もポチリポチリと歩を進めていたところ、イイ感じの花屋の店先に春の息吹きただよう鉢植えの数々。

ほう、こりゃイイ感じっすなぁとヘラヘラ眺め回してるとその鉢植えの一群の中に、花が咲きほこる春、蝶が舞い踊る春、な感じとは明らかに異質なじめぇ〜としたなにやら面妖な不穏オーラを静ぅかに放ってる鉢ひとつ。

水がはってある黒色の円形平鉢の上になにやらボッコリとした漆黒のデカい芋のような固まりひとつ。その巨大芋のようなモノからはニョキニョキと緑色の新芽が大量に鬼の角のごとく突き出し、ゴボウ色の無数の蛸の足のごとき根っこがそれを取り巻いていらっしゃる。

“コレ珍しいんですよぉ、すくすく育ちますよぉ、丈夫ですよぉ、お手入れ簡単ですよぉ、こんな大きいの入荷するのホンット珍しいんですよぉ”

とおっしゃる店員さんとその巨大漆黒鬼角蛸足物を囲んでしばし談笑。
見目麗しい花々に囲まれたおぞましくも全く見目麗しくない珍奇巨大漆黒鬼角蛸足物がなんだかジワリジワリといじらしくかつ愛おしくなってきちゃって
「あのぉコレください。」
「はい、アリガトウございます。450円頂戴します。」
「じゃ、はい500円ね。」
「まいどっ、50円のお返しになります。」
「ところで、コレなんていう植物なんですか?」
「はい、やつがしらです(八頭、里芋の一種)。」

ってうぉぉぉぉぉぉ−い、やっぱ芋かよ、ってって我が家にやってきたニクい奴、やつがしらのやつ夫くんどぉぇ〜す。